0からの内容証明郵便の書き方
内容証明郵便は訴状でなく、あくまで手紙ですのでご自分で書くことも可能です。
ここでは、ご自分で内容証明郵便を書く場合の、書き方・出し方を簡単に紹介いたします。
(詳細は各種解説本をご覧ください)
1.解説書を手に入れる
まず内容証明郵便の解説書を購入、または図書館で借りてきます。
これだけでもよいのですが、できれば、
これから書こうとしている内容に関する専門書を、別途用意するとよいかと思います。
特にクーリングオフ・契約解除の場合は、「特定商取引に関する法律」「消費者契約法」に関する専門書を用意することをお勧めします。
全ての取引・商品・サービスがクーリングオフや契約解除できるとは限りません。
実はクーリングオフできない品物、ケースもあります。
逆にクーリングオフできないと思っていたものでも、できる場合が多くございます。
内容証明郵便の解説書には、クーリングオフ自体についてはそれほど詳しく載っていないことが多いので、別途専門書を入手されることをオススメします。
ただ「ゆっくり調べているうちにクーリングオフ期間が経過してしまった」
ということは、くれぐれもないように注意します。
時間のないときは専門家に頼みましょう。
2.用紙を手に入れる
用紙はどんな用紙でもかまいません。コピー用紙でよいと思います。
3.実際に書く前に
手書きの場合はボールペンか万年筆で書きます。
他の用紙に下書きしてからの方がよいでしょう。
(訂正が面倒なので)ワープロで作成してもかまいません。
この際、文字サイズを12ポイントで作成すると「弁護士風」に見えます。
縦書きの場合は、縦20字横26行以内、横書きの場合は他に1行13字以内・1枚40行以内か、1行26字以内・一枚20行以内で書くことができます。
ですが正直字数を考えるのが面倒なので、2で挙げた原稿用紙を使う方がよいでしょう。
何をもって1字と数えるのかは決まりがありますので、詳しくは内容証明郵便の解説書をご覧ください。
4.実際に書く
時候のあいさつはいらないと思います。
別につけてもかまいませんが、普通は省略して用件だけを手短に書きます。
絶対に冒頭で「先日はお世話になりました」などと相手をねぎらう言葉は書いてはいけません。
書いてしまうと後々トラブルになることがあります。
例えば商品の返品の場合、こうやって書いてしまうと「気に入った」ものと捉えかねられません。
よって誤解を招くような表現はしてはいけません。実際に裁判になった例もあります。
(一応解除が認められはしましたが、余計な費用と手間がかかったことになります)
内容証明郵便にはよくタイトルがついています。請求書、通知書、などです。
つける義務は特にありませんが、つけるならできるだけ簡潔なものにします。
なお内容証明郵便は同じものを3部作成します。
5.本文が書けたら
差出人(あなた)と受取人(相手)の住所氏名を忘れずに書きます。
差出人の名前には印鑑を押すようにしましょう。
(縦書きの場合は名前の下、横書きの場合は名前の右)
6.内容チェック
誤字脱字がないかチェックします。
パソコンの場合はデータを訂正して、もう一回印刷した方がよいでしょう。
手書きの場合は間違えた箇所を2本線で消し(ぬりつぶし厳禁)、それから正しい記載をします。
訂正したらその欄外に「何字削除、何字加入」と書き、印鑑(認めで可)を押します。
ただあまり見栄えがよくないので、できればもう一回書き直した方が私はよいと思います。
これから挑もうとする相手に「書き間違えたので訂正しました」ではプレッシャーも半減です。相手になめられます。
そういうことのないよう、あらかじめ別の用紙に下書きをすることをオススメします。
7.封筒の宛名書き
通常の場合と全く書き方は変わりません。
専用封筒があるわけではありませんので、市販の封筒で結構です。
文面は3通用意しましたが、封筒は1つでかまいません。
表に受取人の住所氏名、裏に差出人の住所氏名を書きます。
ただし封をしてはいけません。
封をしないで郵便局に持っていきます。
8.郵便局に行く
まず内容証明郵便の取扱をしている郵便局がどこかを確認する必要があります。
実はどこの郵便局でも取り扱っているものではありません。
一般に集配局と言われる大きな郵便局のみです。
取扱の有無は電話等で確認してみるとよいでしょう。
持参品としては、書面3通、封筒1通、郵便料金1220円ほどと念のため印鑑です。
9.窓口にて
「内容証明郵便お願いします」といえば、職員が3通についてルールに従って書いているかどうかをチェックします。(内容はほとんど見てません)
問題がなければ、郵便局長が「何日に内容証明郵便として差し出したことを証明」してくれます。
3通のうち1通を郵便局で保管、1通を差出人に返還、
残り1通を郵便局員立会いのもと、封筒にいれ受取人に郵送されます。
10.料金
「受取人が一人、枚数も1枚の場合」の郵便料金は、以下のとおりです。
| 料金 |
|
| 封書郵便代 |
80円 |
| 内容証明料 |
420円 |
| 書留料 |
420円 |
| 配達証明料 |
300円 |
| 計 |
1220円 |
となります。枚数が一枚増加するごとに速達にすると+250円となります。
この中でも配達証明が重要です。「配達証明つけますか?」と聞かれるので必ずつけます。
つけないとはっきり言って内容証明郵便にした意味がありません。
内容証明郵便は確かに「○○日にこういう内容の手紙を送った」ことは証明されますが、実際それが届いたかどうかはわかりません。
受取人から「そんなもの届いてない」と言われたらそこで終わりです。
配達証明は「○○日に確かに配達しました」と到着を証明してくれるものなので、必ずつけるようにします。
よって内容証明と配達証明は必ずセットで考えてください。 |