連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)
マルチ商法と聞くと、たいていの人はよくない印象を受けます。
過去に相当数の被害が報告され、有名になったからと思われます。
そこで最近はマルチ商法のことを「ネットワークビジネス」などと呼ぶ場合が多いです。
(それすら名乗らない場合も多くありますが・・・。)
そもそもマルチ商法とはどういうものでしょうか?
無限連鎖講(いわゆるねずみ講)との違い
ねずみ講とマルチ商法は、基本的に仕組みは同じですが、違いもあります。
ねずみ講は無限連鎖講防止法により完全に禁止されていますが、マルチ商法自体は、連鎖販売取引として、特定商取引法の規制の対象となっているに過ぎません。
=行為自体は違法ではない(しかし本質はねずみ講と変わるものはない)
ねずみ講とは?
ピラミッド型の金品配当組織のことをいいます。
まず組織に加入するには金品の出えんが必要です。
AさんがB、Cを加入させたとします。
B、Cは金品を出えんします。
Aさんはこの中から金品を受け取ります。
B、Cは新たに加入員を探さないと損をするので、新たな加入者を探すことになります。
ちなみに一人が二人勧誘していった場合、28代目には日本の人口を超えるます。
よって金品をもらえるからと言っても「あくまで下位のものからの提供」であって、人数の増加には限度があるので、最終的には必ず破綻する仕組みとなっています。新たな加入員を加入させないと自分が損をしますので、必死で親族・友人・知人から加入員を探します。
が、最終的には破綻するので、相当数の人が損害を被ります。
と同時に「どうして誘ったんだと」信頼関係も崩れ去ります。
財産は確かに、その後の努力でなんとか持ち直せるかもしれませんが、人間関係を修復するのは不可能でしょう。
大変危険な取引なので、ねずみ講は全面的に禁止されています。
つまり、ねずみ講は組織内で金品を送りあうだけの組織です。
ではマルチ商法とは?
システムはねずみ講と変わりません。
ただ物品の販売もしくはサービスの提供に変わっただけです。
しかし本質は商品の販売より、加入員の増加によるリベート(リクルートと呼ばれる)を主としています。
誰か誘えば大もうけできるということをことさら強調します。
ただネズミ講と同じく、会員数は無限に増殖するわけではないので、大多数のものが損害を被るという点では、全くねずみ講と変わりません。
マルチ商法に対しても、実質禁止の趣旨で立法化されています。
マルチはねずみ講のような、単純形態でないことも多く、全面禁止とした場合は、
何をもってマルチとするのかの特定が困難となり、かえって「うちは禁止されているマルチでないから」と悪質業者の暗躍を是認することになります。
よって連鎖販売取引という広い概念で対象をとらえ、厳しく規制することで、とりあえず抜け道のないようにした一種の「苦肉の策」とも言えます。
ねずみ講でなく、マルチだから大丈夫ということでは決してありません。
クーリングオフ可能
マルチ商法もクーリングオフが可能です。
マルチ商法は仕組みが複雑なので20日間と特別に期間が延長されています。
また2004年改正でクーリングオフ後の中途解約も容易になりました。
危ない橋は渡らない
少しでも、マルチかな?ねずみ講かな?と思ったときは、例え親しい人からのお誘いであってもお断りしましょう。
「絶対儲かるから」「何もしないで儲かるから」と言った甘い言葉にはくれぐれもご用心を・・・。
これらの最大の問題点は、人間関係が崩壊するという点にあります。
よくメール広告で、(ネットワークビジネスで)月50万儲かったなどというものがありますが、
マルチでないかと疑ってみる必要があります。(お金は楽して儲かりません。)
「触らぬマルチにたたりなし」、十分気をつけましょう。 |