通信販売に関するトラブル

ケース1

 先日インターネットで、数枚組の限定版CD(2万円相当)を購入しました。
数日後商品が届いたのですが、同じ日に近くの店で中古が格安であったので、そちらを購入しました。
なぜなら、クーリングオフすればCD代の全額が戻ってくると思ったからです。

 インターネットショップにクーリングオフを申し出ると「できません」とのこと。
「じゃあ返品します」というと「返品もできません」とのこと。
確かにページ上には返品できないとは書いてはいますが、クーリングオフもできない、返品もできないとは明らかに違法行為だと思います。
大手のサイトなのに心外です。

アイコンこのケースのポイント

  1. 通信販売におけるクーリングオフの可否
  2. 通信販売における返品の可否

検討の前段階として

 クーリングオフは無条件で契約の解除ができる制度です。
何も悪徳業者に対してのみ有効な訳ではありません。
善良な業者に対しても有効です。
(もちろん大手の全てが優良とはかぎりませんが) 

 またCDもクーリングオフできる指定商品であり、価格も3000円以上しますので、一見クーリングオフできそうです。

検証

 1について通信販売の最初にも解説したように、通信販売で購入したものは例え、他の取引法(訪問販売など)ではクーリングオフできるものであっても、クーリングオフはできません。
よってその内容に関わらずクーリングオフはできないことになります。

 2についても最初に解説したとおり、業者に返品を受け付ける義務はありません。
返品できるか、できないか自体は明示する必要がありますが、返品不可としても全く問題ありません。
(返品の可否についての明示がない場合には、返品できるものと解されます)

 このケースでは業者のいうとおり、クーリングオフ・返品いずれもできません。
実際、よく間違えるケースですので、注意する必要があります。

ケース2

 ケース1でCDを購入した業者のサイトで今度は、服を頼むことにしました。
数日後商品が到着したのですが、赤色を注文したはずなのに、青色のが入っています。
メールの注文控えをみると、確かに赤色を注文したことになっています。
返品したいのですが、前回、
この業者は返品はできない、通販はクーリングオフもできない

ということを知ったので今回は運が悪かったと諦めるしかないように思います。

アイコンこのケースのポイント

  1. 以前この業者に頼んだことがあり、返品不可であることを知っている。
  2. 通販ではクーリングオフできないことも前回わかった。
  3. 指定した商品と現物が違う(証拠もある)

検証

 確かに、通販はクーリングオフできませんし、返品不可と業者がしているのなら返品もできません。
しかし服の色が違うというのは、明らかな債務不履行(約束違反)で、業者は消費者の指定したものをきちんと納入する義務があります。
今回その義務が履行されていません。
この場合はもちろん、違うものを引き取って正しいものにするよう請求することができます(当然費用は業者負担で)

 債務不履行はクーリングオフや返品の話とは全く違う話です。
例え返品不可としていても、債務不履行の場合は返品し、指定の品に取り替えるように請求することができます。

 クーリングオフや通販制度について、ある程度知っている場合によく勘違いします。
通信販売は特定商取引の中でも、特殊な取扱いがなされています。
よくわからないというときはお近くの消費生活センターか、行政書士・弁護士等の専門家に相談することをオススメします。


戻る

ホームへ/ご利用規約/特定商取引法に基づく表示/今月の休業日/
報酬額/スタッフ紹介・求人・採用情報/当事務所への地図/リンク集

メール初回無料メール相談はこちらからメール